ミャンマー人女性

ミャンマーで起業してミャンマー人を実際に雇う場合、国民性としてどんな性格でどういった特徴があるのか、気になりますよね。

ミャンマー人と日本人には共通点が多いと言われます。それは事実ですが、文化や習慣の違いなど、私たちと異なる点があることも理解しておかなければなりません。

今回は、ミャンマー人の特徴について、
①ミャンマー人の特徴と採用のメリット
②ミャンマー人の人間関係とその背景 
③ミャンマー人を雇う際の注意点 
この3つの視点から紹介します。

ミャンマー人の特徴、採用するメリットとは

ミャンマー人の文化

ミャンマー人全般に共通する特徴には、次のようなものがあります。

・親切
・親日家が多い
・素直
・控えめ
・勤勉

1つずつ詳しく見ていきましょう。

ミャンマー人は親切

親切思いやりがあることが、ミャンマー人の最大の特徴です。

ミャンマーには少数民族も含め135の民族が存在しますが、人口全体の9割が仏教徒と言われています。毎週欠かさずパゴダ(仏塔)へお参りに行く敬虔な仏教徒も多く、国民全体に施しや慈悲の心が根付いています。

目の前に困っている人がいたら助ける国民性で、旅行でミャンマーに行った際、現地の人に親切にされた経験がある人も多いのではないでしょうか。

ミャンマー人には親日家が多い

ミャンマーは東南アジアの中でも、親日国であることで知られています。

これは昨今の日本のアニメや漫画文化の影響というよりもっと前、戦時中に日本軍とビルマ軍が互いに食料のサポートを行うなどして支え合ったことが原点だと言われています。

先人たちが培ってくれた関係に感謝し、私たちもミャンマーの人や文化に尊敬の心を持って接すれば、この先の未来も良好な関係を築いていけることでしょう。

ミャンマー人は素直

ミャンマー人には、自己主張を控え、アドバイスを素直に受け入れる国民性があります。感情が常に安定していて、激昂するような人は少ないです。日本人の持っているきめ細やかさや、仕事に対する姿勢を、ミャンマーの人たちは自然に受け入れてくれることでしょう。

しかし素直である反面、指導の仕方には注意が必要です。特にミャンマーを含む東南アジアでは、人前で頭ごなしに否定して怒る指導法はNGです。


指導された本人の自尊心をひどく傷つけるだけでなく、周りの人間へのネガティブな影響も計り知れません。私たち日本人は、ミャンマー人に対して根気よく丁寧にコミュニケーションをとっていくことが重要です。

ミャンマー人は控えめ

外国人に対して早口の外国語で自己主張をしてくるイメージを持っていて、苦手意識を感じている方もいるのではないでしょうか。

ミャンマー人は「個」よりも「和」を重んじる社会であり、自分の意見を言うのを控える傾向があります。日本人との相性も良く、ミャンマーは私たちが働きやすい国であることは間違いないでしょう。

ですが、控えめな反面、なかなか上司や先輩に思いを伝えることができず、我慢の限界を理由に、突然職場に来なくなってしまうこともあります。

ミャンマー人スタッフと継続的に良好な関係を構築する為には、私たち日本人が彼らの控えめな性格を理解し、意見を言いやすい環境を作っていくべきです。

ミャンマー人は勤勉

ミャンマー人は、勤勉な国民性であることでも知られています。外国企業への門戸が開かれ始めたのが2011年頃から、ミャンマーは毎年成長を遂げています。

人口は10代~30代の割合が高く、勉強熱心な人がとても多いです。特に、外国語を学ぶことは収入アップに必要不可欠なことと考えられています。

最近では首都ヤンゴンを中心に英語や日本語を学ぶ人も増えてきています。彼らの働く環境を整えれば、業務にも誠実に向き合い、遂行してくれるでしょう。

日本人との類似点と相違点

ミャンマー人の生活

ミャンマー人と日本人とでは、控えめであることが最大の共通点と言えます。外国人は自己主張が強いと思い身構えてしまう人も、ミャンマー人とはリラックスして普段通りに話すことができるはずです。

逆に異なる点は、ミャンマー人は自尊心が高く、大勢の前で怒られることや自分の意見を真っ向から否定されることを嫌うところです。

そのため、日本と同じような指導をしてもうまくいかないことが多いです。ミャンマーを含む東南アジアで働くと、当たり前のことが当たり前にできないことに対し、感情を表に出して怒りたくなることもあります。

しかしそこはグッとこらえて、スタッフが理解できるまでじっくり丁寧に指導をしていくことが求められます。

ミャンマー人の人間関係とその背景

ミャンマー人の女性の特徴

ミャンマー人の男女別の大まかな特徴、人と人とのつながりについて見ていきましょう。

ミャンマー人の男性と女性

まずミャンマー人の男性には、

・相手を思いやるやさしさ
・真面目でシャイ
・自尊心が高い
・家族思い

といった特徴があります。
そしてミャンマー人の女性は、

・向上心が強い
・勉強熱心
・やきもちやき
・家族思い

などの性質を持っています。

ミャンマー人の男性には、おっとりしていて、おとなしい人が多いです。争いを好まず、困っている人がいたら迷わず助ける。そんなやさしい心を持っています。

実際、ミャンマー人男性と日本人女性が恋愛関係になった場合でも、激しい喧嘩になることは少ないようです。スタッフとして雇う際にも、周りに配慮しながら会社のために誠実に働いてくれることでしょう。


ミャンマー人女性は、働き者で勤勉です。ミャンマーでは仕事に対して、「男性だから」「女性だから」 といった区別はなく、女性は男性よりも仕事熱心で向上心も高いです。子育ても家事などもこなしながら仕事にも取り組む、そんな考え方が定着しています。また、忙しい中でも自分がステップアップして、家族の生活をよりよくしていく努力を怠りません。

気質は合うが注意点も

ミャンマー人の男性と女性、両方に共通しているのは、家族思いだということです。仕事も家庭のためにあるという考え方が根底にあります。ですので、身内の軽い病気や些細なトラブルの場合でも、会社を遅刻したり休んだりすることがよくあります。

また、仕事の面では日本人ではあまり犯さないような些細なミスをすることもあります。しかしこうしたことに対して頭ごなしに否定したりせず、彼らとコミュニケーションを重ね、彼らの文化として受けいれていくことも時には必要です。


日本では、約10,700人のミャンマー人が日本の企業で技能実習生として働いています(JETRO「平成30年度業務統計」)。製造業や建設業で活躍する人も多いですが、介護や外食や宿泊、農業の分野で働く人も多く、どの分野においてもミャンマー人の職場での評判は良いようです。

こうしたことからも、ミャンマー人の気質が日本人にマッチしているということが分かります。

ミャンマー人の背景にある文化

親切でホスピタリティ溢れるミャンマー人の国民性を育む背景としては、国民の多くが仏教徒であることが大きく影響しています。「現世で人に尽くし徳を積むことが、来世でより良く生まれ変わることにつながる」という思想が根付いているのです。

困っている人がいれば損得勘定なく助ける、見知らぬ人にも笑顔で挨拶し、人には愛を持って接するといった精神は、私たちが現代社会で忘れがちなものを思い出させてくれます。

ミャンマー人を雇う際の注意点

ミャンマーの文化

ミャンマーで起業し現地スタッフを雇い一緒に働く前に、彼らの仕事に対する特徴についても理解しておきましょう。

ミャンマー人採用にあたり気を付けること

ミャンマーでは、「一つの会社で長く勤め上げていく」という日本人的な意識を持っている人は少ないです。今より高い給与を得られることになびいてしまい、短期で仕事を変えてしまう傾向があります。私たち日本人も給与を求めて転職することは一般的になりつつありますが、ミャンマーではより顕著です。

人材の流出を防ぐには、より踏み込んだ人間関係づくりが必要です。具体的な方法としては、社内旅行の企画や、スタッフの家族を招いてのファミリーパーティーなどが挙げられます。日本であれば、「家庭があるし、時間を取らせるのは迷惑かな」と躊躇することでも、彼らは「会社が社員と家族のことを思って開催してくれた」というように理解してくれます。

彼らがもっとも大切にしている家族を、私たちも大切だと思っていることを伝えるべきでしょう。

ミャンマー人との向き合い方の注意点

仕事上の付き合い方にも注意点があります。彼らは叱られることを嫌うがために、稚拙な嘘や言い訳をすることがあります。これは東南アジア全体で共通する傾向ですので、進出を考える方には逃れられないことです。

遅刻した理由のような些細な嘘はまだいいですが、契約や採用したスタッフの経歴に関することなど、致命的な失敗につながる嘘をつくこともあります。

こういった嘘に振り回されないためには、可能な限り自らの目で直接確かめることが重要です。

契約であれば本当に取り交わされているか、サインや印鑑が複製でないか、スタッフの経歴であれば面接の際に前職の具体的な業務内容を詳しく聞く、資格の認定証を提出してもらうなど、できる範囲で最大限の確認をするのが得策です。

仕事上のコミュニケーションにおいては、彼らが控えめで謙虚なことを理解した上で、業務を進めることが大切です。自己主張を控える姿勢は、雇う側には都合のいい点にもなり得ますが、ミャンマーの地で起業し事業を行っていく以上、彼らの協力は不可欠です。日本流を押し通して、異国の地で大きな成功を収めることは難しいでしょう。

彼らが意見や考えを出しやすく働きやすい職場環境を作るのも、私たちの大事な仕事と言えます。

ミャンマー人の特徴を知ってうまく付き合おう

ミャンマーの仏教文化

今回はミャンマー人の特徴についてまとめました。

控えめで素直な性格、また親日家であるミャンマー人と私たち日本人は、とても相性がいいと言えます。中国やベトナムと比べても、ミャンマーは私たちにとって働きやすい環境と言えるでしょう。

しかしその反面、文化や仕事に関する考え方については、私たちと違いがあることも理解しておくべきです。日本流を伝えることも大切ですが、彼らと向き合うときには、相手の要望を受け入れる姿勢も必要です。

ミャンマーの文化や人々に敬意を持ち、互いの良い部分を取り入れながら事業を行えば、必ず互いの国や国民の発展に貢献できることでしょう。