以前はミャンマー人であっても会社設立が難しかったミャンマーですが、2017年の新会社法により色々と改善され、会社設立が簡易になりました。
新会社法では特に外国企業の参入のしやすさを考慮して施行されており、新会社法により、資本金の制限が無くなり、1円でも会社を作ることができます。
ただ、投資法による経済特区への投資、金融機関、保険会社、保証会社などは例外となります。また、インフラやミャンマー特有の文化や国民性なども考慮してビジネスを進めて行く必要があります。
ミャンマーに会社を作る際に知って置くべきことを説明していきます。

会社法

ミャンマーで進出をするにあたってはまず会社法を知らなくてはなりません。
会社法では1914年に施行された旧会社法と2017年に施行された新会社法と二つあります。
旧会社法に基づいて設立した会社は、新会社法が施行された際、再登記が必要となりました。新会社法による、会社設立手続きを簡易にするオンライン登記システム運用を開始し、Myanmar Companies Online を通してネットから完全に会社登記を行うことができるようになりました。

ミャンマー隣国のタイに進出をするとき日本人に一番引っかかった、「外国人が49%しか出資できない」ことがミャンマーでは100%出資出来ることが大きなメリットです。
また、外国人はミャンマーで土地を保有することができませんが、旧会社法では外国人が1株でも出資していると外資系とされたことが、35%までとなるなど緩和されています。会社経営の選択肢を増やせる、議決権のない優先株の発行などの仕組みが取り入れられ、新会社法では外国企業の定義がかなり変更されていました。

投資法

ミャンマーで事業を行う上で会社法と共に投資法も知っておかなければなりません。
投資法では外国投資についての規制などが明記されています。一般的には会社登記が終わって営業開始となりますが、経済特区(SEZ)などで投資される場合は投資法によるMyanmar Investment Commission (MIC)の許可が必要となります。

また、ミャンマー投資において注意を払うべき
①連邦政府のみが実施するものとされている投資活動9業種
②外国投資家による実施が許されない投資活動12業種
③ミャンマー国民又はミャンマー国民が有する事業体との間の合弁投資の形でのみ外国投資が認められる投資活動22業種
④関連省庁からの承認を受けることにより許される投資活動126業種JETRO

合計169の規定業種があります。尚、ホテル業、観光業、金融業は所管官庁の許認可が必要となります。投資法に該当して投資する場合はDICAの会社登記かつMICの投資許可が必要となります。

ミャンマーのインターネット通信

ミャンマーではfacebookが圧倒的シェア

ミャンマーは2013年からSIMカードを安く購入できるようになって以来、携帯電話の普及率が急速に伸び、2020年現在150%程拡大しています。
ミャンマーではインターネット=Facebook と言われるぐらい、Facebook が他のサービスより使用率が圧倒的に多く、Statecounter のホームページ2020年データよるとTwitter0.13%、Youtube0.13%、Facebook 99.42%の使用率となっています。
飲食店を始め、不動産ページ、求職ページ、ネット販売ページ、出会いまであり、日常的に使われています。
ネット決済についてはクレジットカードやデビットカードの普及が遅れおり、一方でモバイル決済の利用者が増加しています。

ミャンマーの文化

ミャンマーの85%以上が仏教徒

ミャンマー人口の約85%以上が仏教徒で他にキリスト教,イスラム教、ヒンドゥー教となります。135に及ぶ民族が存在するミャンマーは地域によって、言語、文化が異なり、様々な民族文化が見受けられます。
ミャンマー語が公用ですが、昔イギリスの植民地だったことから、小学校から英語の学習をしており英語を話せる人が多いです。

また、インド、中国、タイなどの国々と接しており、その国々の食文化と似ているといわれています。 米を主食として食べており、FAOによると一人当たり210kgの消費量で日本より3倍以上に米を食べています。
イギリスの慈善団体Charities Aid Foundation(CAF)の寄付指数ランキングで2014,から2016年まで連続で一位になっており、基本的に慈悲深い国だといわれています。先生、上司や年長などを敬い、その指示には素直に従い、言われたことはきちんとやります。一方で、上司や先輩の指示がないと仕事が進まないこともあるようです。それゆえ、ミャンマー人と仕事をする場合は気遣いや気配りが重要だと思います。

ミャンマーの国民性

女性が大活躍

ミャンマーは国家顧問のアウンサンスーチー氏を含め、道端で物売りから教職員、公務員まで多くの女性が活躍しています。女性の方が男性より真面目、一生懸命、熱心だといわれています。実際にオフィスワークに行くと女性しかいないというケースも珍しくないことです。

欲しいものは給料を貯めて買う

何処にもありそうな話ですが、ミャンマーでは収入が低いことにも関わらず、自分が欲しいものは飲み食いを減らしてまで長期的にお金を貯めて買う若者が多いです。特に電気製品、衣類品、化粧品などに一番お金を使います。

家族を一番大切にする

ミャンマー人は親への敬意を絶対とする一面から、親の意向が就職や結婚などに強く影響することがあります。親も子供が成人になっていてもずっと面倒を見続けるケースも少なくありません。また、親族との付き合いが日本人より深いといわれています。あらゆることの決定基準が「家族」次第という人も珍しくないです。「親の意見を聞いてから入社できるかどうかをお答えします」という人もいます。

日本人とミャンマータイムズ

ミャンマータイムズとは言ってしまえば、約束の時間を守らないことです。もちろん、中にはちゃんと守っている人もいますが、時間にルーズな人が多いのが現状です。例えば、11時に打ち合わせでしたら日本人なら「11時の5分前には到着しなければならない」という感覚ですが、ミャンマー人の場合は「11時15分ぐらいに着けばいい」という感覚です。必ずしも皆がそういう風になるという訳ではないですが、頭の中に入れて置いて心の準備をしておいた方がいいと思います。

ミャンマー人の仕事観

ミャンマー人は日本人ほど仕事に対して真剣に捉えていないといわれます。やるべきことはちゃんとやりつつも「仕事が回ればいい」という程度で捉えている人が多いようです。実際に私がミャンマーの公的機関に電話した際、対応が良くなかったり、待ち時間が長かったり、最悪の場合一日ずっと電話にでないなんてこともありました。これからミャンマーの公的機関などと付き合わなければならない時には、このようなことを意識しながら上手く付き合う必要があると思います。

以上でミャンマーに会社を作る際に知って置くべきことを挙げましたが、ご参考になれれば幸いです。