ミャンマーの観光産業は、世界的に有名な観光スポットがある他の東南アジアに比べるとまだまだ未熟です。
しかし、2010年に80万人だった旅行客は、2017年には4倍強の340万人になり、
2011年の民主化以降急速に増加しています。
ミャンマーの観光産業の現状と今後のビジネスチャンスの見込みについて紹介します。

ミャンマーで今注目されている観光地は?

バガン遺跡

ミャンマーの北部はヒマラヤ山脈の一部、南部はアンダマン海に面しているため、観光地として魅力のある山や海などが沢山あります。
ミャンマーには3つの時節(夏、梅雨、冬)がありそれぞれの時期により楽しめる観光地も異なります。
ミャンマーの観光エリアとして注目されているのは、マンダレー、バガン、バゴー、ミャウー、チャイティーヨ、ミングン、サガイン、アマラプラなどです。
特に、2019年に新しく世界遺産に登録されたバガンの遺跡は、世界三大仏教遺跡のひとつとも言われ、数千のパゴダ(仏塔)や寺院が立ち並ぶ姿が、荘厳ともいえる風景を作り出しています。
紀元前200年前から1000年以上続いたピュー王国の遺跡(世界遺産)もミャンマーが誇る観光地の一つで、古代ミャンマーの雰囲気が残っている地域が人気のエリアとなっています。

ミャンマーインレー湖

世界遺跡ではありませんが、
・インレー湖の水上家屋
・神秘の聖地ゴールデンロック(チャイティーヨー・パゴダ)
なども壮大な風景が人気です。
もう一つ注目されているのはビーチです。アンダマン海やベンガル湾に面した広い国土を持つミャンマーにはトリップアドバイザーで「2016アジアのベストビーチNo.1」を獲得したガパリビーチをはじめ、美しいいくつものビーチが存在します。

観光産業の推移(2010年〜2020年)

大和総研グループのデータによると、2011 年の民主化以降、訪問者数は大きく変貌 しています。
民主化以前の 2010 年には、80 万人程だった外国人旅行客は、2017 年には 4 倍強の 340 万人となりました。国・地域別では、タイと中国が目立っており、ミャンマーに空路で入国した外国人旅行者全体に占める割合(2017 年)は、タイ 20.1%、中国 15.6%と次に日本7.5%となっています。
2011 年から2017 年の間に、 旅行会社 は759 社→3,050 社、 観光ガイドは3,160 人→7,820 人、宿泊施設は731 軒→1,590 軒と大幅増加しています。

外国人旅行者の国内支出金額は、3.2 億ドル(対 GDP 比 0.5%)から 19.7 億ドル(同 2.9%) へと 6 倍強に拡大、ホテルや複合施設への海外からの投資額は、11.4 億ドルから 43.7 億ドルへと 3.8 倍となりました。

2020年現在、新型コロナウイルス感染症の拡大により、ミャンマーへの観光客は大幅に落ち込んでいますが、成長への期待は失われてはいません。

ミャンマーはビーチも人気

ホテル産業の現状と今後

ミャンマーのホテルは、東南アジアの近隣諸国よりは高めと言われています。
許可を得ているホテルやゲストハウスは全国で約1600軒あり、ヤンゴンに約380軒、バカンに約85軒、タウンジやインレー湖に約140軒と集中しており、地方の観光エリアにはまだまだ供給が不足しています。
また、外国人が宿泊できそうなホテルは、50~70軒程度と言われおり、1万以上の外国人向け宿泊施設を有するタイと比べると、1割程度にとどまっています。

ミャンマーでは、海外からの観光客やビジネス客が増えたことによるホテル不足が叫ばれています。
最近では、高級ホテルや国際的ホテルチェーンなどが進出し建設が次々と進められていますが、まだまだ多くの観光地にはホテルの数が少なく、かつ地方のホテルには「ミャンマー人限定」と表示されているホテルが多く存在しています。
これは、国のライセンスの認可が済んでいないホテルであり、外国人が泊まることはできませんと言う意味です。

そのため、政府は外国人が泊まれるホテルのライセンスを取りやすくする緩和策も検討しています。

外食産業の現状と今後

ミャンマーのレストランの多くは、国内のお客様向けが多いのが現状です。
また、クレジットカードをはじめ、キャッシュレスが進んでおらず、現金でしか食事代を払うことをできないお店がほとんどです。
現在、ミャンマーには外資系銀行なども次々に入って来ていますので、今後はクレジットカードや電池マネーなどの普及も進かもしれません。

ミャンマーは国土の広い多民族国家なので、料理も地域性・多様性に富んでいます。大体が油っこく、辛いのが特徴ですが、レストランの多くは、ミャンマー人の好みに合わせた料理の提供がほとんどで、外国人観光客に向けたメニューの提供もまだまだ遅れています。

しかし最近では、日本、タイ、マレーシアなどで修行をし、帰国した者たちがこの問題を解決をしようと取り組んでおり、今後は外国人向けの飲食店も急速に伸びていくのではないかと予想されます。

まとめ

いかがでしたか?
ミャンマーは豊富な自然に囲まれた観光大国としての期待値が高く、魅力的な観光地が数多くあります。
現在、観光客向けのホテル不足や飲食店不足などはミャンマーの観光ビジネスの課題になっていますが、この課題に関して政府は活発に議論を進めています。
このビジネスチャンスの行方に今後も期待!ですね。