2020.12.02
先日、ミャンマーウェビナーに参加した際、「ミャンマー進出後に感じる経営上の課題とは?」というクイズが出ました。
正解は「電力不足・停電」でした。
(間違ったら恥ずかしいと思いながら、回答したんですが、正解でした!)
このような状況下では、ミャンマー進出は難しいと思われるかもしれませんが、ミャンマー政府はそれを変えようと努力をしています。
建設中の4つのグリッド
電力エネルギー大臣のU Win Khaing は、2020-21年度に合計500キロボルトアンペア(KV)を送電網に提供する、新しい発電所を建設中と述べました。
現在、イースタングリッド、ウエスタングリッド、サザングリッド、ノーザングリッドの建設を進行しており、4つのグリッドと既存の230 KV電力線により、より多くの電力を全国に送電できるようになる予定です。
この企画にはMeiktila-Taungnguから146マイルにある500KV発電所、Ye Ywar-Shwesaryanから76マイルにある230KV発電所、Phayagyi-Hlaingtharyarから60マイルにある500KV発電所、Taungngu-Phayargyi から117マイルにある500KV発電所が含まれています。Meiktila-Taungngu 、Phayagyi-Hlaingtharyarのプロジェクトは今年完了。それにより、停電回数の減少が期待されます。
外国投資を引き込むためのインフラ整備
Sagaing領域に230 KV のNyaungbingyi変電所とGantgaw変電所、Tanintharyi領域Mawlamyine-Ye-Daweiに180マイルの230KV送電線と送電所、Kayin 州Hpa-an-Thaton-Mawlamyineに8.4マイル 230KVの送電線と送電所、Kyaingtaung-Namsan に37-マイル 132KVの送電線とShan州のMuse-Namphatkarに32.7マイル 66KV送電線を含め他のプロジェクトも実施中です。
このインフラ整備によって、安定した配電と、伝送損失を4%から3%に削減、1時間あたり2億キロワットを生成できるようになると大臣は言います。
ミャンマーへより多くの外国投資を引き込むためには、より多くの発電と送電が必要と付け加えました。
再生可能エネルギーへの取り組みも

ミャンマーの電力需要は年間15%増加しています。
現在、ミャンマーの電力は主に水力と天然ガスで発電されており、ミャンマーの電力需要の55%を満たしています。
電力エネルギー省は、2025年までに国の電力需要の75%を満たすことを計画しています。
また、5年間で再生可能エネルギー源が総発電量の14%を占めるようにすることも目指しており、容量5,746MWの61の太陽光発電、1,163MWを生成する7つの風力発電、ミャンマー全土で200MWを生成する6つのバイオマス発電を含め、いくつかの再生可能エネルギーの提案を検討しています。
いかがでしたか?
ミャンマーの電力不足は現在大きな課題となっていますが、今後急成長が見込まれます。
今後のミャンマー国全体の発展に期待大ですね!